反対側の視点に立つ~ギックリ腰で教わったこと~
恥ずかしながら、高校1年の時にギックリ腰になったことがある。
体育の時間が終わって、履いてた靴下を少し上げようと腰をかがめた瞬間だった。
ストンと落ちたね。
カクンと。
「あっ!!!」って思わず声も出たよ。
そのままの中腰で、そろりそろりと保健室に直行してベッドに横たわったらもう動けなかった。
聞きつけた友だちが面白がって保健室に押し寄せてきたね。
結局その日はもう授業ムリってことで、タクシー読んで早退することに。
帰りのタクシーの中で運転手さんが話しかけてきた。
「君たち高校生はね、とにかく自転車の乗り方が危ないよ。」
「え。」
「ほら、あの子も、その子も。車見てないでしょ。でもって道の中央に平気で寄ってくるんだから。」
「なるほど。」
「君たち車運転したこと無いから意識してないだろうけど、運転する側はいつも自転車に神経使ってるんだよ。」
「ははあ、どうもすいません。」
「少し車の事も考えて自転車乗んなきゃ、ホントに危ない目にあうからね。」
「気をつけますー。」
・・・ん?
なんで、いきなりタクシーでお説教?と一瞬思ったが、なんともありがたいお話だったように思う。
だって、それ以来自転車乗る時はいつも車に気をつけるようになったもの。
そういうこと言ってくれる人って、貴重だよー。
この時のタクシーの中での会話は今でも鮮明に記憶している。
ちなみに、腰がどれくらいで良くなったのかは全く覚えていない。