色んな仕事で数学は必要なんだ
先々週くらいだったかな、中学の同級生と話す機会があった。
高校を出て土木関係の仕事をしている友だち。
実はその友だち、ずーっと以前、自分が勤務していた塾の教室に三角比を教えてくれといって何ヶ月か通ってたことがある。
懐かしいね―という話とともに、実際あれは教わって役に立ったという言葉をもらった。
現場で必要らしいよー。
測量の計算とかで。
「塾の先生とかやってるお前たちはそんな計算スラスラーッとやるだろうけど、オレたちのような勉強あんまりしてないモンは四苦八苦してやってるぞー」とな。
「三角比は必要だ」とな。
最後に、「あん時、オレには若い女性の先生じゃなくて男の先生しか担当させなかったな」というお約束の文句も忘れない。(ありがとさん)
やっぱり数学は必要なんだよー。
経済学部で勉強してた卒塾生も「数学の計算ばっかですよー」と言ってたし。
ずいぶん以前になるけど、ビートたけしがテレビでしゃべってたことが印象深かった。
映画を撮るのにも数学のセンスが要るんだと。
例えば、映画の中で3人が殺されるってことを説明したいとする。(不適切かしら・・・テレビで言ってた通りの例なので勘弁)
普通に撮ればこうなる。
1人目。
2人目。
3人目。
(うーん、ヒドい絵だ)
でも、こんな撮り方ではなく、次のようにすればそれで済んじゃうらしい。
シーン①
シーン②
シーン③
シーン④
(これまたヒドい絵だったな)
死体を3人分撮って、その凶器が落ちてる映像をひとつ見せれば全て説明出来るし、映画のテンポも良くなるんだって。
これは因数分解の感覚だと。
なるほどー、と思った記憶がよみがえって来た。
ジャンルを問わずに色んなところで数学的な感性が要るんだねってことだ。
数学は何のために勉強するのか。
大人になったら必要ないじゃないかと思ってる人はたくさんいるかもしれない。
実際に数学は必要なくても頭の回転を良くするためのトレーニングだとか、集中力や注意力を鍛えるためだとか、精神鍛錬だとか、色々と二次的な意義を説明されることが多いでしょ。
でもね、必要なんだよ。
数学そのものが。
数学を勉強することを通してこういうことが・・・っていうんじゃなくて、数学そのものが必要なんだ。
そう思って勉強してみてはどうだろうか。
まー、そういうわけでホクトの数学。
これまで以上にチカラを入れて授業してるんだな、これが。
みんな、がんばろーぜー。