数学の基礎体力
テニスで、ノーバウンドで当てる打ち方をボレーと言う。
スマッシュみたいに振るんじゃなく、ラケットを止めて当てるのね。
高いボールのボレーがハイボレーで、低いのがローボレー。
で、このローボレーを練習する時に痛感するのが、「下半身を鍛えないとダメ~」ってことなのよ。
グーッと腰を落として踏み込む。
これ、ちゃんと腰を落としてないと綺麗に当らないんだな。
1、2回やるぶんには平気。
でも、球出し練習で何度もやらされる場合は下半身を鍛えていないと、すぐにバテて棒立ちになってしまう。
球出し練習でそうなんだから、何ゲームも続ける試合となると尚更だ。
打ち方の理屈をいくら教わっても、グッと腰を落として踏み込めないなら正確にラケットに当てる確率は全然上がらない。
だから、下半身強化のための体力づくりは絶対欠かせないのだ。
これ、数学でも全く同じことが言える。
受験生が「数学が分からない」と言う。
「応用問題が分からない」と言う。
そのためにどうするか。
テニスの下半身強化にあたる数学の基礎体力づくりが必要だ。
式の計算、方程式、関数、図形の基本問題をやり直す。
結構な量の問題数をこなす。
それを継続していきながら、授業の中で分からないと思った問題はその都度質問する。
質問するのが恥ずかしいというなら、授業中でなくてもいい。
授業の開始前、終了後、1問だけでもいい。
質問した時に「あー、なるほどー」という実感を持てなくてもいい。
基礎体力づくりと並行して、出来る限り1日1問の質問を継続してみる。
特に、現在50点満点で15~20点くらいの子は、この基礎体力づくりを続けていけば、基本的な問題だけしか解いていなくても数学の点数は確実に伸びる。
これは今からでも遅くない。
ただし、入試は5教科だ。
他の教科も勉強していかなくてはいけないから、時間は限られてるぞー。
うん、すぐスタートしよう。
下半身の強化~。