すり込み理科ちゃん「地震」
さあ、今回の『すり込み理科ちゃん』のテーマは「地震」ね。
まずは、この2つの言葉をハッキリ区別しておこう。
「マグニチュード」と「震度」
「マグニチュード」は地震の規模、エネルギーのこと。
「震度」はある地震に対して、それぞれの場所での揺れの程度のこと。
だから、1回の地震があったとして、その地震のマグニチュードはひとつ。
震度は場所によってそれぞれ違う。
はい、すり込みすり込み―。
次に、地震の揺れは2種類。
「初期微動」と「主要動」
「初期微動」は最初の小さな揺れ。
「主要動」はその後に来る大きな揺れ。
さらに、初期微動を起こす波が「P波」。
主要動を起こす波が「S波」。
「P波」と「S波」は、地震が発生した瞬間、震源から同時に出発する。
P波が来ることで、初期微動が起こり、S波が来ることで主要動が起こるんだ。
2つの波は同時に出発するけどね、P波の方が伝わる速度が速いから先にどんどん行っちゃう。
ある地点にP波が到着して、その後S波が来るまでの時間。
その間、初期微動が続くことになるけど、この時間を「初期微動継続時間」という。
かけっこでも足の速い人と遅い人、走れば走るほど差は広がっちゃうよね。
それと同じで、震源から遠くなるほどP波とS波の到着時刻の差も広がってしまう。
だから、震源からの距離と初期微動継続時間は比例するんだね。
はい、すり込みすり込みー。