佐賀西・佐賀北・致遠館・鳥栖・武雄・唐津東~佐賀の主要進学校を私的大分析~
先日書いた「致遠館高校の今昔」の続編という感じになるかもしれない。
佐賀市内の主要進学校である佐賀西、佐賀北。
それに県内の県立中高一貫校である致遠館、鳥栖、武雄、唐津東の4校。
この6校についてまとめて述べてみる。
もう一度確認しておくが、佐賀市内では ①佐賀西、②致遠館、③佐賀北 という難易度になっている。
鳥栖、武雄、唐津東はそれぞれの地区の一番の進学校という位置づけ。(鳥栖、武雄には普通科の高校は1校のみ)
ということで、まずはホクトでずーっと採用している志望校判定テストのA判定ラインの基準偏差値を見てみる。
佐賀西 65
致遠館(理数60、普通59)
佐賀北 57
鳥 栖 54
武 雄 56
唐津東 62
※この数字は志望校判定テストの成績と入試本番の結果を追跡調査して蓄積されたデータをもとに毎年更新されている。
県立高校なので、入試問題は同じもの。
現在は、佐賀西だけ数学と英語の追加問題というのが用意されているが。
入試の難易度は倍率でも大きく左右される。
そして、10月に新聞掲載された来春入試の希望状況調査の倍率がこちら。
佐賀西 1.64倍
致遠館(理数0.53倍、普通1.1倍)
佐賀北 2.31倍
鳥 栖 1.48倍
武 雄 1.15倍
唐津東 1.35倍
佐賀北の希望者が圧倒的に多くて、致遠館の希望者が少ないのが目立つよね。
年によって多少の差はあれ、大体このような感じだ。
でもって、高校に入ってからの成績。
県下一斉模試の県内成績上位500番以内に入る生徒数を比較してみよう。
佐賀西 130~220人
致遠館 40~100人
佐賀北 2~30人
鳥 栖 30~70人
武 雄 30~70人
唐津東 40~70人
最近10年間の成績を見てきた結果だ。
※佐賀北の数字は間違いではないよ。2名だけという時が数回あった。
こういう数字を見てみると、高校入試の時点での難易度と高校に入ってからの成績は必ずしも比例するものじゃないというのが分かるだろう。
毎年佐賀市内の高校は入試倍率が高い。
高校の数も他の地区より多い分、最終的に受験校をどうしようと悩む確率も高くなる。
特に佐賀西、致遠館、佐賀北の3校については、最後まで悩まれるケースが毎年多い。
将来の目標を前提にして、高校に入ってからも自分がコツコツ勉強を続けるんだということをちゃんと意識しておいてほしいなーと思う。
その上で、現在の自分の力を見極めて受験校の決定をしてほしい。
なんとなくのイメージだけで決めちゃうんじゃなくね。
断っておくが、これは高校の優劣を言っているのではない。
国公立大学進学を目標にして頑張っている高校についての客観的な数字を比較しているだけの話。
ちなみに、佐賀北は野球、サッカー、バレー、バスケット、書道など全国大会に出場するレベルの部活動が多い。
こういう数字を確認して、あらためて以前書いた記事を読んでもらったら、さらに認識が深まるかもしれない。
過去の高校関連の記事はこちら↓
『致遠館高校の今昔』
https://hokuto-juku.com/archives/2831.html
『佐賀西高合格への展望』
https://hokuto-juku.com/archives/2698.html
『県立中高一貫校にフォーカス』
https://hokuto-juku.com/archives/1444.html
『致遠館』
https://hokuto-juku.com/archives/1685.html
そういうわけで、入試にむけてがんばろー。