最も深く付き合った卒塾生 Part1
「深く付き合った」って、何を持って「深い」というのかは様々だと思うが。
この子は、塾講師として長く側で働いてくれた唯一の卒塾生なのだ。
出会いは、オレが塾講師になって2年目、彼が中3になった春。
塾内では最初特に目立つことはなく、小さくてニコニコした男の子だなってくらいの印象だった。
しばらくして、授業中に指名して質問に答えさせた時に「お、聞いた事しっかり身についてるな」って関心してから、よく目につくようになった。
夏、お盆休みに塾の教室で勉強宿泊合宿をやった時にも参加して、そこで英語をぐーんと伸ばした。
西高志望で頑張って来たけど、最終的には致遠館へ進学した。
実は、中学を卒業する頃には「この子が塾の先生やったらイイだろうなー」ってずっと思っていた。
大学受験が終わり、佐賀大に進学が決まったことを報告に来てくれた時、その場で「明日からうちに来て先生やれ」って言ったのよ。
その子も「はい」と言って、それから4年間塾講師を続けてくれた。
4年間、一緒に色んな話をし、色々やった。
しかり飛ばしたことも多々。
2人で天ヶ瀬温泉にドライブ旅行もした。
オレが夏期講習中に盲腸で入院した時は、「リーダーとしてみんなにああ言ってくれこう言ってくれ」と病院から電話して頼んだ。
彼女の話も聞いた。(1度会ったね)
責任感も強いその子は、やってくうちに負担に感じることも多かったと思う。
そこらへんの意識のズレとか、塾長と講師の距離感、そして卒塾生としての付き合い方など、その子と一緒にいる4年間で様々なことを悩み考えさせられた。
頭も良くてユーモアもあり、スポーツも出来るその子は、小さいけどカッコ良く、塾講師としてもかなりのレベルでやってくれてたと思ってる。
それでも色んな悩み葛藤が出てくるんだね。
なんつっても、10~20人相手に一斉授業する講師をやってもらってたからね。
1~3人程の個別指導とは、ちょっと違う。
個別指導も実はとっても大変なんだが、黒板の前に立って授業するってのは入口からなかなか高いハードルだったことだろう。
それを4年間やったんだから、キツいこともいっぱいあったはず。
ちょっと長くなったんで、続きは明日にしようかな。
よろしくお付き合いを~。(久々にもったいぶった)