最も深く付き合った卒塾生 Part2
昨日の続きね。
4年間、塾講師として側で働いてくれた卒塾生。
この子は、自分の身の丈を知ってるというか、ホントに分をわきまえてるヤツだった。
控え目とも違う。
出来もしないのに安請け合いしたりしないって感じかしら。
高校、大学ってそもそもの第1志望ではない学校に変更した経験がそうさせてるのか。
いや、そういう経験への負い目を引きずってるのとも違う。
地に足がついてるって感じかしら。
今思えばその当時、何が正解でどうすりゃいいのかなんてことを自分自身が分かってなかったもんだから、講師やってた学生たちはもっと大変だったことだろう。
しかし、ちょっとだけ救われた気持ちになれたのは、その卒塾生が就職試験の際の面接で、塾講師をしてた経験が活きたと言ってくれたことだ。
職員同様に責任持たされて、勉強の苦手な子とか、やる気のない子を指導するという具体的な経験談に、試験を受けたどこの企業でも面接官が興味深く食いついてきたそうだ。
結局、九州の大手企業に就職。
佐賀大の経済学部からその会社へ就職するって滅多にないことだったそうで、大学のパンフレットにも写真付きで掲載されてたね。
後日談だが、そこの会社では偶然にもオレの高校の同級生の部下になってたり、うちの卒塾生の後輩と同じ課になって机を並べて仕事することになってたり。
世間はなんと狭いんだってビックリさせられた。
結婚式にも呼んでくれた。
現在は2人の子を持つ父親にもなってる。
またいつかその子と再会出来るなら、2人で飲みながら色んな話をしてみたいもんだ。