すり込み理科ちゃん「化合」
今回のテーマは「化合」ね。
2種類以上の物質が結びついて、全く別の1つの物質になることを化合といって、化合して出来る物質を化合物というね。
化合は分解の逆の化学変化だ。
化合の例は、これをすり込んでおこう。
硫黄(いおう)と鉄が化合して、硫化鉄(りゅうかてつ)が出来る。
硫黄 + 鉄 → 硫化鉄
この絵を見てちょーだい。
鉄と硫黄の粉末を試験管に入れて加熱することで化合させるんだけどね。
絵のように上の部分をちょこっと加熱すればいい。
で、赤くなったら加熱を止める。
発熱するから反応が自然に広がっていくんだね。
鉄と硫黄の化合は発熱反応だ。
はい、すり込みすり込みー。
化合によって全く別の物質が出来ることの証明が次の2つ。
① 加熱前と加熱後で、磁石に引きつけられるかどうか。
② 加熱前と加熱後で、うすい塩酸を加えた時に発生する気体が違うかどうか。
まず、加熱前は鉄なので磁石に引きつけられるね。
加熱後の硫化鉄は鉄とは違う物質なので、磁石には引きつけられなくなってる。
そして、加熱前の試験管にうすい塩酸を加えた場合。
鉄と塩酸が反応して水素が発生するから、においはしない。
加熱後の試験管にうすい塩酸を加えた場合。
硫化鉄と塩酸が反応して硫化鉄が発生するから、卵のくさったようなにおいがする。
これで、化合によって全く別の物質になってるのが分かるね。
今回のテーマは「化合」、最後にもう1回くり返すよー。
鉄と硫黄を加熱して化合させると、硫化鉄という全く別の物質が出来るんだ。
はい、すり込みすり込みー。