伝統の重み、心の広さ
テニスのウィンブルドン。
一昨日行われた女子シングルスの準決勝は、ハレップVSブシャールという今最も勢いのある新鋭同士の対決だった。
テレビで試合を見てたんだけど、第1セットがゲームカウント6-6でタイブレークに入った時のこと。
突然審判が試合を止めて観客席の方に駆け寄って行ったんだ。
で、戻って電話したりして試合が中断した。
最初テレビの実況でも事態が把握出来てなかったけど、しばらく様子を見てると観客の中で気分が悪くなった方がいたらしい。
係員が近くで具合を聞いてるようだ。
しばらく時間かかったんで、選手の2人は椅子に腰かけて集中を切らさないようにしている。
テレビで見てて、結構時間かかったんだよ。
最終的に具合が悪くなった方が係員に寄り添われて外に出て行かれた。
そして観客からの拍手が起こって試合再開。
これね、もの凄い緊迫した大事な場面での中断だったんだよ。
でもね、審判は具合が悪くなった方の安全が確認出来るまでは絶対に試合を再開しようとすることはしないし、急かすこともない。
選手の2人もイライラする様子もなく、じっと試合が再開されるまで待っている。
試合再開の時に起こった観客からの拍手は、適切な判断をした審判とそれを尊重して黙って指示に従った両選手のスポーツマンシップを称えるものだったように感じた。
なんか、そういう雰囲気があるのよ、ウィンブルドンって。
伝統の重みが心の広さを作ってるような。
なんか、イイなーって気分。
心の持ち様、見習いたいなと思った次第ね。