ひとり夜桜
4月初めの夜だった。
仕事が終わってウォーキング。
ひとり夜道を歩くのが習慣になっている。
その晩はいつもの道と少しだけ方向を変えてみた。
てくてく歩いたその先は近所の公園。
近所?
近所というほどすぐ近くというわけではないが、まあギリギリ近所の範囲内か。
誰もいない公園を歩く。
桜の花が咲いている。
ひとり夜桜の下を歩きながらぼんやり考え事。
悪くない時間だ。
美しい桜がイイ空気を作ってくれているのか。
頭に浮かぶことは割とポジティブな思いが多かったようだ。
これやったらどうか。
それやってみよう。
あれはできるだろう。
どうにでもなるだろう。
せっかくなので桜を撮る。
いいアングルだったね。
花の向こうに月も輝いてた。