藤原道長『御堂関白日記』
ラジオを聞いていた。
何となく耳に入って来る話に引き込まれた。
NHKのカルチャーラジオ歴史再発見とかいう番組。
「日記が明かす平安貴族の実像」と題して、どこかの有名な先生がお話をされていた。
テーマは「藤原道長の日記には何が書かれてあるか」というもの。
小学校の教科書にも出てくる人物「藤原道長」は平安時代に権勢を誇った貴族だね。
自分の娘を天皇のお嫁さんにして、そこに子が生まれたらその子を天皇にする。
そしたら自分は天皇のおじいちゃんってことで権力を強大なものにしていった。
そんな藤原道長が残した日記が『御堂関白(みどうかんぱく)日記』だ。
道長自筆のものが残っている大変貴重なものだそうで、それにまつわる色んな話をされていた。
書かれている字の墨が日をまたいでも薄くなっているので、これは毎日書いてなくて数日分をまとめて書いたものだとか。
全36巻あるはずのものが18巻残っているのはなぜか、とか。
道長の藤原家はその後、近衛家と九条家に分かれてて近衛家が嫡流なんで力が強かったから36巻を分配する時に重要な記述がある方ばっかり持っていったとか。
火事などあったら何よりもまずこの日記を持ち出して守らねばならなかったとか。
聞いててメッチャ面白かった。
何が面白かったかっていうと、語り手の先生の話し方がサイコーだった。
後で調べたが、語り手は倉本一宏先生というこの分野の権威ある方のようだ。
「御堂関白日記」の全現代語訳も倉本先生が書かれてある。
こういう話って、あんまり興味持たれること少ないよね、どっちかっていうと。
このブログも「今回の話、どんだけの人が最後まで読んでくれるかな?」なんて思いながら書いている。
この倉本先生もラジオで言われてた。
「ワタシ大発見をしたこと書いてるんですけど誰も気づいてくれない!!!」
さらにひと言。
「ていうか、誰も読んでくれない!!!」
倉本先生サイコー。
そんなラジオが楽しい。
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