ディア・ハンター
ベトナム戦争を題材にした映画はこれまでにいくつか見てきたが、どれも面白いと感じたり感動したりすることは無かった。
大ヒットした「プラトーン」も「んー、こんなもん?」って感想だったし。
「地獄の黙示録」にいたっては全く訳が分からなかった。
「ディア・ハンター」もそうだ。
大学生の頃にレンタルビデオを借りて見たのだが、あまり意味が分からなかった。
米アカデミー賞の最優秀作品賞まで獲っているし、大好きなロバート・デ・ニーロの主演映画ってことで期待していただけに、かなりガッカリした記憶が強い。
それからずいぶん時が経ち、ある時テレビで高倉健が感動した映画を1本あげるなら「ディア・ハンター」だと言ってるドキュメント番組を見たのよ。
へー、あの高倉健が感動したのか、ディア・ハンターで?
それで「あの頃はオレが無知で見る目が無かったのかな」と思うようになった。
そこから更に時が経ち、つい4日前のこと。
NHKのBSチャンネルで「ディア・ハンター」が放送されたのだ。
これは見らねばならぬ、絶対に。
そう思いテレビの前に座った。
長いんだよな、この映画。
トイレも済ませて気合いを入れた。
果たして・・・。
見終わった。
感じることが多かった。
最後まで見入ってしまった。
高倉健が言っていたのはこういうことか、と感じることも多々あった。
デ・ニーロ、やはり最高だ。
クリストファー・ウォーケンが切ないのだよね、そしてカッコいい。
メリル・ストリープも可愛くて魅力的だった。
極限状態に追い詰められた時の人間の狂気、精神が壊れた時の地獄。
それでも生きていこうとする強さ、そして希望を見出す心。
色々と感じた、考えさせられた。
戦争、ダメだ、イカンぞ、でも未だに無くならない。
見て良かった。
ディア・ハンター
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