今夜、ロマンス劇場で
映画の世界から飛び出してきたヒロイン綾瀬はるかと、坂口健太郎演じる映画監督を目指す青年との純愛物語だ。
モノクロ映画のヒロインは現実世界で人のぬくもりに触れると消えてしまう。
ずーっとその映画のヒロインに憧れ続けてきた青年は彼女に触れたくてもそれが出来ない。
ヒロインも自分のことを想い続けてくれる青年に恋をする。
抱きしめてほしい。
抱きしめたい。
でも触れたら彼女は消えてしまう。
失いたくない大切な人だからこそ距離を置かねばならない。
そんなジレンマが現在の社会状況とダブって胸に刺さる。
砂浜を二人で歩くシーンがめっちゃ好き。
手を繋ぎたいが繋げない。
ハンカチの両端を互いにつかんで一緒に歩く二人の表情がたまらなく愛おしい。
全編通して魅せる綾瀬はるかの華麗なファッションも必見。
そしてこれが最後の映画出演となった加藤剛もヨカッタ。