水に飢えた植物の如く
中3受験生は今日から2日間、県立高校入試一般選抜。
直前対策の終盤から昨日まで、彼らにあまり多くのことを語らなかった。
とにかく解いてもらう。
自分たちが目の前の問題を解くことにのみ集中してもらう。
出来るだけ数多く解くことに必死になってもらう。
それに尽きるので、こちらからくどくどとアドバイスやら声掛けなどは極力避けた。
そうすると、たまに何かをしゃべろうとする時に、みんなの顔つきが違ってきた。
たまにしゃべる何かを、必死に聞こうとする目つき。
聞き逃すまいという意識。
そんな顔つき。
あまり頻繁に水をやらない観葉植物に、久しぶりに水やりをした時の感じと重なった。
水を与えた瞬間、カラカラに乾いた土と水を欲する植物の根が、一気に水を吸収していく様子。
そんな植物と彼らのイメージが重なった。
それは、彼らにたくましさを感じた瞬間でもある。
こんな気持ちで昨日、みんなを送り出した。
まずは、今日ね。
午前中は祈るのみ。
午後からは、教室で待つ。
学習会、最後の最後までやり切ろうではないか。