『生かされている』という言葉の意味
数日前、車で走ってたら横を養豚場のトラックが追い越していった。
あー、豚がいっぱい乗ってるなーと思いながら眺めてたら、ふと、車のセールスマン時代のことを思い出した。
2年勤めて退職することになり、入社の時新人研修を担当して頂いたTさんに飲みに連れて行ってもらった。
その時にTさんが行った言葉。
トラックで運ばれる食肉用の豚(牛だったかもしれない)を見た時に、「あー、オレは生かされてるんだ」と思った。
だそうな。
「生かされてる」・・・?
その時はよく意味が分からなかったね。
なぜ豚(牛だったかもしれない)を見て、そこに思いが至ったのかもよく分からなかったんだけど。
あれから20年経った。
その間、「生かされている」という言葉の意味を何度となく考えていた。
生きているのではなく、生かされている。
自分1人で生まれてきて、自分1人の力で生きているのではない、ということか。
命は自分のものではなく、自然から借りているもの、次に繋いでいくもの、ということか。
だからこそ粗末にせず、大切に日々を過ごしていかなければならない、ということか。
自分本位で物事を考えてはいけないという戒めの言葉なのか。
ただただ命は自然の中の一部であるという壮大な言葉なのか。
そう、20年経った今も自分の中に明確な答えは無い。
ただ、この20年、ずーっと心の中に引っ掛かって離れない言葉なのだ。
「生かされている」
珍しく養豚場のトラックを見たもんだから、久しぶりに考え込んでしまった。
さて、中学生は期末テスト対策に入るよー。