幸せを売る
知人が最近靴を買ったそうな。
その時の店員さんとの話を聞かせてもらった。
店に飾ってある靴を見て、「これいいなあ」と思ったのはソックスを履かないで履くのがオシャレなタイプの靴だったらしい。
でも自分はソックスを履かないのは気持ち悪い。
迷った末に、知人はソックスを履くスタイルでOKという靴を選んだ。
レジで支払いをする時にさりげなく言われた店員さんのひと言で、とっても素敵な気分になったらしい。
「この靴を履かれる時は、色んなソックスでオシャレして下さい。」
うーむ。
素晴らしい。
買って良かったと思う気持ちを何倍にも膨らませてくれる店員さんのひと言。
これが、人と人が商売する時の忘れちゃならない基本だわねーと思いながら、福岡で車のセールスマンをやってた頃のことを思い出した。
先輩にもらったアドバイスで覚えていること。
「売れなかったことを反省するより、売れた時に、なぜ買ってもらえたかを考える方がずっと伸びる。」
こちらをご参照ください→https://ameblo.jp/hokuto-kisu/entry-11481720880.html
これが唯一覚えていることと以前書いたが、もうひとつあった。
「買って頂く前よりも、買った頂いた直後が大事。」
車を買った頂いたら、その後2、3週間以内にご機嫌伺いをしなさいということ。
新車を買って良かったと思って頂くための会話をするんだ、と。
次のお客さんを紹介してもらえるチャンスも生まれやすいのだ、と。
ジャパネットなんとかさんのテレビショッピングなんか見てると、「この商品を買ったらこんなことに使えます」「これで生活がこんなに楽しくなります」って感じで、買うとこんなに幸せになるんだっていう気持ちにさせるんだなーってことを強く思うね。
単に値段を安くするってだけではないんだよね。
そして、買うと決めた後、買って使い始めた後、やっぱり買って良かったと思わせるお店(店員さん、セールスマン)が本物と言えるんじゃなかろうか。
出来る事なら、そんな買い物をしたいね。
塾はね、お金を頂いて形のある商品を渡すという商売ではないからね、色々と考えさせられるお話でございました。