すり込み理科ちゃん「熱分解」
今回の『すり込み理科ちゃん』から中2の単元に入るよ。
テーマは「熱分解」。
ある物質に変化が起こって、もとの物質とは性質の全く違う別の物質になることを「化学変化」という。
化学変化
この化学変化のひとつで、1種類の物質が2種類以上の別の物質に分かれるのが「分解」ね。
分解
分解には大きく分けて2つの方法がある。
物質を加熱して分解するのが「熱分解」で、電流を流して分解するのが「電気分解」だ。
今日は、その中の「熱分解」について。
熱分解
熱分解の具体的な例を覚えてほしい。
2つだよ。
① 炭酸水素ナトリウムを加熱すると、炭酸ナトリウム、水、二酸化炭素に分解する。
② 酸化銀を加熱すると、銀、酸素に分解する。
こんな感じね。
① 炭酸水素ナトリウム → 炭酸ナトリウム + 水 + 二酸化炭素
② 酸化銀 → 銀 + 酸素
はい、すり込みすり込みー。
特に①についてくわしく覚えてくれ。
こんな図をイメージ。
まず、炭酸水素ナトリウム(「重そう」とも言うよ)と加熱後にできる炭酸ナトリウムの比較ね。
加熱前 加熱後
炭酸水素ナトリウム → 炭酸ナトリウム
白い粉 白い粉
水に少し溶ける 水によく溶ける
弱いアルカリ性 強いアルカリ性
弱いアルカリ性は、フェノールフタレイン溶液がうすい赤色になる。
強いアルカリ性は、フェノールフタレイン溶液が濃い赤色になる。
次に、水ができたっていうのは、青色の塩化コバルト紙につけて赤色に変化することで分かる。
青色の塩化コバルト紙が赤色に変化したから水ね。
そして、二酸化炭素は石灰水が白くにごることで分かる。
石灰水が白くにごるから二酸化炭素。
はい、すり込みすり込みー。
最後に、実験上の注意を2つ。
これ、絶対ね。
1つ目は、加熱する試験管の口を下に向けること。(加熱部分が上ね)
水ができて、それが加熱してるとこに流れると試験管が割れちゃう危険があるからね。
2つ目は、実験が終わってから火を消す前にガラス管を石灰水から抜いておくこと。
そのままで火を消したら石灰水が吸い上げられちゃって、これまた試験管が割れちゃう危険があるからね。
覚えることがたくさんあって大変だけど、これだけしっかりすり込んだらテストの点数が変わってくるよ。
はい、すり込みすり込みー。