クレイジージャーニー「沈船探索の旅」
最近好きな深夜番組のひとつ「クレイジージャーニー」。
普通では考えられないような世界に飛び込んで自分の夢を実現させてるクレイジーな人物を紹介する番組。
例えば、太古の昔のロマンを追い求め、手作りのいかだで東南アジアから日本を目指す船旅に挑む冒険家や、マサイ族に嫁入りした女性などなど。
最近見たので印象深かったのが、ある水中カメラマンのお話。
この人はもともと、魚やサンゴなど、ものスゴく美しい海中の自然を被写体にしてきたんだけど、ある時からこういうものを写真におさめるのがライフワークになっているそうな。
それが、こちら。
旧日本軍の戦車だよ。
南方沖に沈む日本の戦艦を撮り続けているのだ。
外観だけではなく、高度な潜水技術を駆使して船内もくまなく撮影されている。
船内格納庫には、零戦が積んであるものもある。
目の前にあるモノ言わぬ物体が、当時の戦争を無言で物語るようだ。
戦時中の日用品なども船内には残されている。
酒ビン、将棋の駒、なんと70年前の新聞の切れ端なども。
これは、梅干し。
まさに、「こういう事実がほんの70年前にあったんだ」ってことを現代に伝える海中の戦争博物館だ。
そして、この水中カメラマン、4年前からは三陸の海に潜っている。
そう、2011年の3月。
震災の1週間後から潜り続けて、海の変化を撮影しているそうだ。
カメラマンは語る。
「三陸の海は確実によみがえってきてます。」
海に沈んだ自動車。
これが、1年後にはこうなっていた。
海藻が生え、魚たちのすみかになっている。
金属は朽ち果てるけど、そこをすみかにして生物たちが生きる場所が自然に出来ていくのだ。
これねー、なんだか胸に迫るものがあったよ。
世の中には自分の知らないスゴい世界がたくさんある。
そして、そんな世界に入り込んで我々に見せてくれるクレイジーな人たちもいるんだね。