何をどうすれば売れるのか
昔々、車のセールスマンをやってた頃のお話。
そんな昔でもないか、たかだか22年くらい前のことだ。(・・・結構昔だな)
まだ入社1年も満たない新人の頃は、ご機嫌伺いに行く顧客もいないので基本的にショールームで新規のお客様のご来店を待つというのが売るための1番の準備だったはずだ。
ところがね、平日はそうそう車を見に来られる方っていないからね。
だから仕事っていってもすることが無い。
救いは先輩から仕事の手伝いを言いつけられることだ。
車洗ったり、納車について行ったり。
具体的に体動かしてやることがあるというのはどんなに有難いことか。
しかし、自分が車を売ってるわけではないので、仕事をしていることにはならない。(評価対象にはならないということね)
ショールームでお客様を捕まえて見積もりを出し、自宅に訪問してご購入のお願いをする。
こういうハッキリと契約が目の前に見える仕事ならば、その中でどういう努力をすればいいかとか具体的に、そして必死に考えられそうでしょ。
ところが、普段の仕事の中ではそういう実感は何も持てない。
退職した先輩の顧客リストを調べて電話などをしてみても、何の手応えも無い。
住宅地や会社の事務所を1件1件飛び込みでまわってみても、当然売れる気配すら感じられない。
一体、何をどうすれば仕事してるってことになるんだ。
今になって思えば、数少ないチャンスでもゼロでなければそれをひとつひとつ拾っていって、そこからコツコツ顧客をまわって紹介の輪を広げていくしかないと言えるんだけど。
時間がかかることだから、新人のその時は分からない。
そして、今の仕事をずーっと続けてきて思えることだけど、売れない時に準備しておくべきことはたくさんある。
そういうのは後々大きな差になるって、今ならハッキリ分かる。
今日から2月だ。
23年前の2月、実は2年間しかやってない自分のセールスマン生活の中で最も売れた月なのだ。
その時は、たまたまラッキーが重なっただけ。
でも、ずーっと良いイメージとして残ってる。
あの時の忙しさは、初めて自分が仕事してるって実感を持たせてくれた。
やることがあるというのは有難いことだ。
やらなければならないことがあるというのは尚更。
目の前に結果を出すイメージが湧かない時は、経験者の言葉に耳を傾けたらどうかしら。
ということで、2月。
勝負だなー。