受験指導についての一考察~絞り込まないという絞り込み~
学習内容を「絞り込む」ということに関しては相当考え抜いてきた。
知識の幅を広げ、学習レベルを深めながら、それと反比例するように、授業時間内にやることを考えた結果として「どれだけ問題を削るか」「いかにテーマを絞り込むか」ってことを誰よりも徹底してきたつもりだ。
その結果、中学生は限られた授業時間で全学年5教科指導を堅持している。
そして当然、受験指導においても志望校のレベルに応じて「この種類の問題は削る」ってことはあり得る。
一般的に、数学だったら計算問題に絞って練習するとか。
理科なら、逆に物理の計算が入るところはすてて暗記で答えるものに絞るとか。
でもね、点数が取れそうな問題のみに絞って取り組むという考え方は、実は効率の良い指導法ではない。(私見だが)
これまでやることを絞りに絞って指導してきた上で、最終的に子どもたちに求めることは、「出来る限りの全部に取り組め」だ。
本番の試験においてもそう。
すてる問題は無い。
全ての問題から得点を拾っていく。
ここで全部は書かないが、塾の中3受験生たちには具体的に指導していく。
冬期講習内の理科の授業において取り組んでいることがある。
そして、最後は自分たちがその可能性を感じられるようになるかどうかだ。
そこが本番で点数が取れるかどうかの分かれ道になるだろう。
「あえて絞り込まない」ということにテーマを絞り込む。
やってくよ。