心の琴線(こころのきんせん)
中学生の国語のテキストは、長いこと育伸社のSIRIUS(シリウス)を使っている。
途中、何年か学校準拠のワーク教材を使ってたこともあるけど、それ以外はもう15年以上前からSIRIUS。
中に載ってる文章が結構好きなんだな。
その中でも、中3の説明文にとっても思い入れのある文章がある。
15年前にその文章で授業した時の情景、教室の中、生徒の顔、その時の雰囲気まで今でもスゴく覚えてる。
毎年その説明文の授業の日は「あー、今年もこの文章を読むんだなー」なんて思ったりしてるんだけど。
その中に「心の琴線(こころのきんせん)」という言葉が使われている。
同じ本を読んでも、ある人によって感じる度合いは全然違う。
人や音楽との出会いでもそう。
それは、心の琴線がピンと張ってるかどうかで変わってくる。
充実した人生を楽しめるかどうかってのは、出会いやふれあいにかかってる。
だから「心の琴線=鋭い感受性」を日頃から磨いておきたいものだ。
こんな内容。
感動を逃しちゃうのは、ぼんやりしてるからってだけじゃないと思うよ。
バタバタと追われるように過ごしてる、とか。
周りに流されてるばっかり、とか。
要するに、自分で感じることが出来てるかどうかってことね。
自分の中で、「これは好き」「これは嫌い」そんなとこからのスタートでもいいから、自分の気持ち、自分の心で感じるってことを意識していきたいよね。
それが感受性を磨く、つまり心の琴線をピンと張るってことに繋がっていくんじゃないかしら。
自分で考えて発言するってのも、そのひとつ。
塾の授業の中でも感じて欲しい。
そんなお話。