武雄市の教育改革(反転授業、官民一体型学校)について
全国的に話題になってる武雄市が進める教育改革。
同じ佐賀県だしね。
近隣の佐賀市に住む塾屋として、さすがにひと言くらい触れとこうかなーという気にはなる。
大雑把に「賛成か、反対か」と問われれば「賛成」かな。
そもそも、これまでの30~40人で行われる学校の一斉授業では限界があった訳でしょ。
学力差はもちろん、意欲や聞く姿勢などの個人差に対して個々への対応が不可能だってことで行き詰り感がある訳でしょ、実際。
学校の先生たちも現場で悩んで大変だったりしてた訳じゃない。
そういうのに風穴開けてみんなで教育を考えて行こうっていうのが、この改革の趣旨なんじゃないのかな。
当然現場では反対意見も色々出てくるでしょ。
実際やっていきながらどんどんそういうの言って議論していけばいいんじゃないの?
で、それをさらに現場にフィードバックして。
反転授業について、どっかの教育評論家が「予習をタブレット、家庭まかせというのは、学校が教える責任放棄だ」とか書いてたけど、予習させてきての授業をするために担任の先生はその前後で相当な下準備や声かけ、観察の努力をしないといけないはずよ。
これまで以上に先生たちは授業準備が必要になると思うから、単なる「教える責任放棄」だなんてひと言で切り捨てるのはナンセンスだと思うわよ。(口調が似てきたかしら)
官民一体型学校の創設については、4月17日の記者会見資料を読んだけどね。
花まる学習会がどうとか、教育内容がどうのとかいうのは、正直言ってあんまりよく見てない。
どっちにしてもやっていくのは現場の先生たちだし、その先生たちがこれまでは知りえなかったような授業についてのノウハウを勉強出来るってのはイイことにしか聞こえないけどなー。
それよりも興味を引いたのは「運営について」というページ。
『官民一体校の教育内容やノウハウは、選ばれた学校だけで独占せず、市内の全小中学校(16校)においても、共有を図る。』
『市内全校に共有できる、適切な組織や情報共有の仕組みについて、平成26年度中に検討する。』
と書いてあったけど、この「情報の共有」ってのがとっても大切なのよ。
武雄市の官民一体型学校に限らず、子どもの教育に関する色んなケースで各関係機関が連携を取っていく必要性っていうのは絶対にあるんだ。
そん時にまずやらなきゃいけないことが「情報の共有」だよ。
そのための仕組みを作っていくと書いてある。
結局こういうのは政治のチカラでダイナミックに動かしていかないと何にも変わらないのよねー。
特別支援教育士としての立場で、塾と学校が連携した指導を考えられないかって、ずーっと言ってるけどね。
1個人の発言や行動だけではなかなか動かない。(まあ、やり続けていくけどね)
あとひとつ。
『生徒は、実施校の学区への居住を条件に全国から募集し、定住の促進の効果を期待する。』
この一項が面白いね。
やっぱ、人が集まらないと町は活性化しないわね。
そういうことにも意識を及ばせてるとこが抜け目ない。
そういうことで、教育現場を風通しの良い場所にして、どんどん意見を出し合い、どんどん学んでいく。
そしてみんなで高め合う、それらを共有し合う。
そうやってみんなで地域の学校を作っていきましょう。
そのために学べるものは外からどんどん取り入れていきましょう。
ってことじゃないのかなー。
イイじゃん。
そんな感じかなー。
佐賀市もがんばろーや。
以上。