トイレの神様
新教室に移転したことで新たに加わった塾長のお仕事。
それはトイレ掃除。
毎日毎日べっぴんさんになるためにトイレを磨いている。
トイレも新品ではないのでピカピカにするのも限界があるが、出来得る限り綺麗にしようと精進の日々である。
鏡、水道、床、便器の外側、フタ、隅々まで雑巾でゴシゴシ。
便器の内側にトイレマジックリンをかけてタワシでゴシゴシ。
以前からずーっと、教室掃除が塾長として最も重要な仕事であると公言してきたタワシにとって・・・、もといワタシにとって、トイレは究極の仕事場である。
あの狭い空間でゴシゴシやってる時間にタワシの、いやワタシの仕事の全てが重なっているようにさえ思えてくる。
手順を決めて、道具を上手く使い、そして自分のカラダを動かす。
繰り返し動かす。
丁寧に、ゴシゴシ。
時にはアタマを無にして、汚れている箇所をゴシゴシ。
毎日毎日続けていく。
カラダを動かしたことの結果は全て自分で受け止める。
全ての仕事に繋がる過程が、トイレ掃除に集約されている。
タワシには、いやワタシにはトイレの神様がそう言ってるように思えてならないのである。(もうええっちゅうねん)
そんな思いを抱きながら、今日もトイレの神様とゴシゴシ会話をするのであった。