第37回 日本アカデミー賞
映画好きなのだ。
そんなに数多く見てるわけではないが。
高校、大学時代はよく見たかな。
で、アカデミー賞は毎年気にしてる。(日本もアメリカもね)
子どもの頃から、誰が最優秀賞だったとかなんとかよくチェックしてたなー。(ただ最近のハリウッド俳優は全然知らない)
そもそも日本アカデミー賞ってのは、キネマ旬報ベスト・テンやブルーリボン賞なんかよりも全然歴史は浅いんだけど、今や日本映画界最高の権威みたいな賞になってるね。
まず授賞式がテレビ中継されて、会場に豪華スターがズラリと並ぶ派手さがイイ。
そして最優秀賞がその場で発表されるというイベント性が楽しい。
歌謡大賞みたいなのが無くなってしまったから、そういう受賞式の緊張感がある番組ってアカデミー賞だけになったよね。(あとは○○○48の総選挙ぐらいか)
それから、レコード大賞がもうどうなってるのかよく分からないからね。
ミュージシャンはこの手の受賞番組には出演しない人たちも多いみたいだから、賞自体の価値がどうなの?っていう雰囲気になってるし。
それに比べて日本アカデミー賞は、後発ながら(いや、後発ゆえに)映画人みんなで賞を盛り上げていこうって雰囲気だったから現在の権威ってのが出来上がったんだと思う。
だって、小学校の頃テレビ見て「スゴいな―」と思ってたもん。
ミフネが、モリシゲが、健さんが、同じ会場にいるんだもん。
中でも特に印象深かったのが、高校生だったと思うけどね。
優秀主演男優賞に松田優作と萩原健一がノミネートされた時があったのよ。
2人が同じステージに並んで立ってんだよ。
「わー、ジーパンとマカロニが一緒にいる~」って感激したね。
そう、松田優作。(もちろんファンよ)
何度もノミネートされてたし、授賞式で見るの楽しみだったね。
その息子の松田龍平が最優秀主演男優賞を獲った。
受賞後のスピーチがとっても良かった。
「親父のことを好きだった人たちから期待されてるなーっていうのはあります。」
この言葉は、それがプレッシャーになってるとも取れるんだけど、話の流れからの言葉のニュアンスや表情からは、それに対して感謝の気持ちもあるような雰囲気も伝わってきた。
その後に、
「まー、関係無いんですけど。」
と、つけ加えた。
そのひと言が何かね、しみたね。
松田優作の息子ってことで背負ってきた色々なこと。
でも結局そんなことは関係無く、自分が何をやれるかってことなんじゃないかっていう気持ちっていうかね。
何だか、ひとつ壁を乗り越えたような言葉だったなー。
最後に、
「色んな方から影響を受けて、その中で自分のやれることを見つけていければと思います。」
ブラボー!!!
いやいや、感動した。
録画したやつを早送りしながら見てたけど、ここだけはじっくり堪能した。
うーん、良かった良かった。
それにしても、今回のノミネートを見てみると何でもかんでも一極集中してしまう現代社会全体の縮図みたいな印象ね。
同じ業種でも売れてる店はトコトン売れるが、そうでない店はサッパリ売れないという格差現象のような。
松田龍平は主演男優だけじゃなく、助演男優賞にもノミネートされてたし。
女優賞でも、なんと尾野真千子と真木よう子の2人が主演、助演のダブルノミネートだった。
売れてる人は出演作も多いのねー。
個人的には尾野真千子と真木よう子2人で最優秀を1個ずつ分け合ってもらっても良かったかなーという気持ち。
いやー、最後にやっぱり福山マシャ。
この映画スターたちの中にあっても際立つ王子さまぶりでございました。
これまた良かった良かった。
映画見てなくても授賞式の番組は楽しめるね。
うん、良かった良かった。