タバコの煙とチョコレート
オレの親父は男3人兄弟の末っ子だった。
2人の伯父と親父、みんなタバコを吸っていた。
親父はチェリー。
次男の伯父はショートホープ。
そして長男伯父がエコー。
昔は子どもがいる部屋でも何でも、どこでもスパスパ吸ってたから小さい頃はタバコの煙にまみれてたね。
今は身近な親戚でタバコを吸う人がいなくなったから、子どもの時の方がめっちゃ煙を吸い込んでたように思う。(時代だね)
親父は甘いモノは一切口にしない人だったが、長男伯父はいつもポケットに板チョコを忍ばせてた。
たまに会った時に、分けてもらうのが嬉しかったね。
だからオレの中で長男伯父といえば、エコーのオレンジ色の箱と板チョコなんだな。
タバコの煙の向こうに見える板チョコの記憶は、もう40年くらい昔の話になった。
そのエコーも今年10月以降、在庫分の販売が終われば廃止されるそうな。
エコーと共にゴールデンバット、わかばも。
安いタバコといえば、この3銘柄。
長男伯父も「これが一番安くて美味い」と言いながら吸っていた。
1つの時代が終わるね、って感じ。
でも1つの時代の終わりは、また新しい1つの時代の始まりでもある。
ちょっと寂しくはあるけど、嘆くようなことではない。
だからこそ。
こういう時代もあったんだって、記録を残しておきたいなと思うね。
そんな気持ちで描いた。
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