» 井の中の蛙

佐賀という田舎に住む塾屋だ。










日本経済、世界経済に直接大きく関わるような仕事に触れることはない。




外の世界を経験することはない。










旅行で海外に行くことも、まずない。




外の景色を見ることもない。




国内でさえ、そんなにあちこち行くわけでもない。










世界で起こる紛争、貧困。




これらを目の当たりにしたことはない。










井の中の蛙だ。
しかし、井の中の蛙でも考える。




考えなきゃいけない。










この狭い世界から、じっと空を見上げて。




世界の動きに目を凝らし、耳を傾ける。










そして想像力を働かせる。




世界とどう関わっていくんだ。




日本はどう進むんだ。




日本人として、どうしていくんだ。




自分は何をしていくんだ。




何を選択していくんだ。










みんなと関わって生きていくことが大前提だ。




相手を理解し、言葉を聞き、言葉を伝えていくしかない。










井の中の蛙でも。




井の中の蛙だからこそ。




じっと、一点を見つめ、目を凝らし、耳を澄ませて。

井の中の蛙大海を知らず




されど、空の青さ深さを知る










後付けの文句だが、そうありたいと強く思う。




それが塾屋という自分の仕事の根幹をつくる意志になっている。


８月６日、朝８時過ぎの空。




これからも、この空を見つめていきたい。














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