» ゆずれない一線

これだけは守って欲しい。




ここだけはこうやって欲しい。




この一語だけは答えて欲しい。




この一問だけは自分で考えて欲しい。










これまでの布石とか、指導の積み重ねの中でこういう気持ちになる瞬間って結構ある。




そんな時、










ここは絶対覚えてもらう。




これは必ずこうやってもらう。




この箇所だけは自分で考えてもらう。




このやり方だけは何としても通してもらう。










こんな感じで、これだけはゆずれないってとこがあって。




その一線を死守していくことが授業の質をつくり




教室の空気をつくり




相手との信頼関係をつくり




ひいては、生徒を伸ばしていくものだと。










みんな、持ってるものだと思う。




「ゆずれない一線」










ただ最近、授業の中の具体的な１コマ１コマでは、こんなことも考える。










「ここ、わかりません。」




「あ、そこ。答えこうだよ。はい、それで次やってみて。」










・・・あっさり。




時と場合と生徒によることは当然として




「こんなもんだよ。あまり気張らず悩まず次行こや。」




って言っちゃうこともアリかなと。










自分の中の「ゆずれない一線」にこだわり過ぎて、逆に指導の機会を逃してしまうってこともあるんじゃないかなーと。










そんな感じで、あーだこーだ考え続けること。




いろいろ試してみること。




時としてそれまでの考えを捨ててみること。




そうやって相手を見続けること。










これが、自分の中での「ゆずれない一線」、かしら。