キャベツ農家の心
大好きな番組、NHKの「サラメシ」。
いつも楽しみに見てるけど、この前の放送でのキャベツ農家で一緒にランチってコーナーは印象に残った。
だだっ広~い畑一面にキャベツ、キャベツ、キャベツ。
今まさに収穫期って時だったそうで、とにかく忙しい。
そして圧倒されることばかり。
収穫はね、何と午前2時から始めるんだと。
なぜそんな朝早くかと言うと、太陽に当たる前の方がシャキッとイイ状態で収穫出来るんだって。
午前2時から午前10時くらいまでに、とんでもない数を刈り取り段ボール箱に詰めてトラックに積み上げる。
これ、全て手作業。
小学生の息子ちゃんも当然のようにお手伝い。
結構上手いんだな、これが。
自分の背丈よりはるかに高い場所にも上手に段ボール箱を積み上げちゃうの。
一緒に昼メシを食べながら、スタッフがお父さんに聞く。
「キャベツ農家の方にとって、今の時期はどう思われますか?」
お父さんの言葉が素敵。
「一番忙しい。そして一番楽しい。」
これが仕事ってもんだね。
その後、側にいたおじいさんがひと言。
「雹(ひょう)が降らなきゃいいな。雹は一瞬だからなー。」
農家にとって、メシが食えるかどうか、最後は天気次第ってことだ。
結構重い言葉をひょうひょうと(つまらないシャレだ)言ってのけるおじいさんも素敵だ。
「まあ、毎年ギャンブルみたいなもんだ」と笑い飛ばす大らかさ。
肉体労働の大変さを吹き飛ばすには、自然の恵みを祈るには、この笑顔こそ必要なんだと思わせるようなご家族だった。