夏目漱石を語る(って大したことは語れないが)
吾輩は猫である
「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。」
坊っちゃん
「親譲りの無鉄砲で子どもの時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間程腰を抜かした事がある。」
草枕
「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」
どれもこれも有名な冒頭文。
小説を読んだことが無くても、誰でもこの文章は見聞きしたことがあるだろう。
・・・そうとも言えないのかな、最近は。
恥ずかしながら、私もキチンと読んだのは「坊っちゃん」くらいだったりして。
夏目漱石と言えば、自分の中では正岡子規の親友という認識が強いだけだった。
いずれ、ちゃんと読もう。
でも、以前ウィキぺディアで読んだ話がちょっと素敵だった。
英語教師時代、生徒が「I love you」を「我君ヲ愛ス」と訳した時に、漱石は「月が綺麗ですね」としなさい、と言ったらしい。
1000円札の顔としての漱石も今は昔。
そんな漱石をふと思う。
今日、12月9日は夏目漱石の命日だった。
現在の1000円札の顔である野口英世の誕生日が、ちょうど1ヶ月前の11月9日であるのも何かの因縁だろうか。
もちろん、ただのこじつけだ。
11月9日のブログで描いた絵をまた使っちゃった。