転校
小5が終わった春休み、生まれ育った神埼町から今の実家へ引っ越した。
当時の住所で言うと、佐賀市鍋島町大字八戸溝(やえみぞ)で、現在の佐賀市開成。
4月から鍋島小へ通うことに。
6年生の1年間通っただけで鍋島小卒業になっちゃうんだなー、なんてことを漠然と思う。
新しい学校へ通うための準備として、春休みに結構デカいことをやった。
頭を丸刈りに。
当時、中学校になれば男子は坊主と校則で決まっていた。
佐賀市も一部の学校を除いてみんな坊主。
これがとってもイヤでね。
中学生になりたくないなー、とか思ってたんだね。
だから転校を機に、いっそ坊主にしてしまえ。新しい友だちの前で最初っから坊主にしとけば、もうそれが当たり前になって平気なのでは。
と、11歳のマサアキ少年は考えたのであった。
かくして、丸刈りに。
鍋島町てのはその頃、佐賀医科大(現佐賀大医学部)が出来て、その周辺を中心に住宅がどんどん増えてたから、毎年転校してくる子どもたちがわんさかいた。
その年も、新6年生だけで10人近くいたんじゃないかな。
6年1組になり、そこには自分を含めて5人の転校生が並んだ。
転校が、その後の人生の大きな転機になったのは言うまでもない。
その新しいスタートの瞬間を同じ場所で共有した5人の転校生仲間。
その中の2人と、今日一緒に飲むことに。
楽しみね。