Sトウくん
以前勤務していた塾には大学生のアルバイト講師が沢山いた。
面接したり、研修したり、飲みに連れていったり。
いろんな大学生との出会いがあったけど、その中でも一番印象に残ってるのは仙台出身のSトウくん。
最初に会ったのは彼が大学1年生。大和インターそばの教室に面接受けに来た時。
こんな感じで教室に入ってきたよ。
「デカイな―。」
「探偵物語みたいやなー。」
第一印象ね。口に出して言ったかもしんない。
それから6年間。大学院を出るまでやってもらった。
最後の半年。実は私は会社を辞めてしまったので、その抜けた穴をかなり彼に埋めてもらった。
その点については今でも頭が上がらない。
中学・高校までの英語・数学・理科が指導出来るってだけでも当時の大学生の中では稀有な存在だったね。
特に高校化学はサイコーだったよ。
マンツーマンで教えてもらった時に実感した。(内容はほとんど忘れてしまったが)
塾で充分に活かす場がなくてもったいなかったなー。
そして何より真面目で男気がある。
そういうわけで、いまだに付き合いが続いている。
社会人になって2年目くらいの彼。
数年して海外勤務をしていてた時の彼。
社会に出て成長していくその時その時のSトウくんと会ってきた。
そして今回、中間管理職の立場にいる彼と会えた。
一番仕事が面白くないって時かもしれないね。
でも、日々黙々と、仕事をやり続けていく。
そんな姿が垣間見られて、たのもしく思った。
いま、大学生のアルバイトを入れるつもりは全くないけれど、そういうのがイヤだとか、否定するような気持ちは全然ない。
頑張る学生は一杯いるだろうし、若い人が成長する場所のひとつになるのは素晴らしいことだ。
そう思えるのは、Sトウくんたちとの出会いがあったから。
ちょうど会社を辞める時の学生メンバーは本当に楽しかった。
また、数年後に会いましょ。