苦手と向き合えばこそ
小学校の頃、算数があまり好きではなかった。
計算がちょっとしんどいのよ。
実はオレ、九九を全部キッチリ言えるようになってなかったのだ。
今でも一瞬考えないと出てこない。
5年生くらいになると小数のかけ算わり算も大変だ。
円周率のかけ算も「ふ~」となる感じね。
しかしまあ、「それでもやらねば」と解いてはいた。
そうすると、中学校になって算数が数学となり文字と方程式を活用し出してからは一気に視界が開けたね。
だって計算がどんどん楽になるんだもの。
円周率も×3.14の計算しなくていいじゃん。
わり算の筆算も分数の約分で大体こと足りる。
よく分からないことが多かった文章問題も方程式を作ることでスッキリ。
これは高校に行っても続く。
長い式の因数分解や数列の計算処理でパズルの組み合わせのような楽しさを感じることが出来た。
「楽になる」は「楽しくなる」だった。
しかし、その楽しさは小学校の算数をやったからこそ味わえるものだ。
「しんどい」を知らねば「楽になる」ことも分からない。
自分の得意を伸ばす。
これが最も重要で、勝負するのはそこだろう。
しかし、苦手と向き合う時間を持った人は更にその上を行く。
その時間が出来ることの素晴らしさを何倍にも実感させてくれるものになるからだ。
オレはそう信じてる。
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