漆掻き(うるしかき)というお仕事
テレビで漆掻き職人の仕事ぶりを見た。
漆の木1本1本に、少しずつ傷を入れていく。
最初は短く。
上にいくに従って少しずつ長くしていく。
こうしないと、漆の木がビックリして最悪死んでしまうこともあるらしい。
丁寧にちょっとずつ。
最後に入れた長目の切り口から、漆がしみ出てくるのを待つ。
出て来た漆を専用のヘラで1滴ずつすくい集めていく。
1滴1滴集めていく。
全て人間の手作業。
1本の木から取れる漆はおよそ200mL、お椀7杯分くらいだとか。
職人さんが言っていた。
「今のところ機械では出来ない。人間が手作業するしか集められないんです。」
何でも機械やコンピューターがやっていくようになってる時代。
これから何年後かには、いま人間がやってる仕事の大半はコンピューターに取って代わられるなんて言われてる。
そんな中で、「人間が集めることが、逆に新しい」と職人さんはプライドを持つ。
最後にこう言われていた。
「漆の木にはウソをつかないような仕事をしていきたい。」
心にしみる番組だった。
・・・サラメシ。