「個別指導」は特効薬ではない
「おたくは個別指導ではないの?」
と、電話の問い合わせで聞かれることがある。
もちろん個別に指導することはある。
1対1で教えるしね。
クラス全員に対して一斉に板書で説明する時だって、1人の子に対して問いかけることもある。
その時は1対1になってるよね。
それを周りの子が聞きながら理解してるって状況もある。
生徒1人に先生が1人、ずーっとベタ付きで離れないってのは無いよ。
問題解いてる時に横にぺたーっと貼り付いてなくてもいいじゃない。
みんなを見てるから。
「個別指導」という言葉が塾の看板に掲げられるようになって久しいが、言葉が1人歩きしてるような部分も多々あろうかと思う。
個別指導だから学校とは違うってことはない。
個別指導だから理解させられるってことではない。
個別指導だから成績が伸びるのでもない。
「個別指導」という言葉。
ひと言で簡潔に塾の形態を表す便利な言葉であるが、それだけに本質的な部分につながる細部が隠れて見えないような気がするね。
間違ってもね、学習の特効薬ではないんだよ。