受け継ぐ知恵、伝統を伝え繋ぐ技術
毎週楽しみしてるNHKの「サラメシ」。
前回は、京都祇園祭の鉾(ほこ)と呼ばれる山車(だし)を組み立てる棟梁に密着。
祇園祭の山車の中で唯一、御稚児(おちご)さんと呼ばれる子どもを乗せて先頭を練り歩く「長刀鉾(なぎなたぼこ)」の棟梁だ。
重さ7トン、高さが25メートルにもなる山車を組み立てる「鉾建て(ほこたて)」は、市内大通りの1車線を封鎖して作業が進められる。
まず土台を組み立てるのに、「縄がらみ」という方法で釘を1本も使わないそうな。
棟梁曰く、「山車は動く。その時縄で力を受け止めたり逃がしたりと分散させる。釘で固定すると木が割れてしまう。」
知恵だね。
棟梁笑顔で曰く、「何事も遊びが必要ってことだ。」
そうやって組み立てた土台がこちら。
これに長さ20メートルの真木(しんぎ)と呼ばれる木を立てるんだが、一体どうやって?
なんと、組み立てたこの土台を横倒しにして、そこに横から木を差し込むのだ。
長いぞー。
この時は自動車に待ってもらって、道路は完全に封鎖状態。
棟梁曰く、「車が走る何年も前から真木立てはやってたんだから、ここは車にちょっと待ってもらうよ。」
おっしゃる通りだ。
真木を差し込んでいよいよ山車を立てる。
これが緊張の一瞬だ。
棟梁も慎重に慎重に指示を送る。
立ったー。
見物人からは大きな拍手が。
交通整理をしてるお巡りさんも、規制解除のタイミングを棟梁に聞いて許可を求める。
んー、感動ものだ。
棟梁の言葉がさらに胸を打つ。
この棟梁という役割、「する」のではなく、「させてもらえる」という名誉なんだ。
長年続く伝統を受け継いでいくために、技術の習得は欠かせない。
その技術を次の世代に伝え繋げていくために培われてきた知恵。
そういうのを身につけるために、学び続けることが必要なんじゃないかな。
勉強するのって、そのためなんじゃなかろうか。
そういうことを感じさせてもらった。
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