自分の庭⑦(最終話)
雑草を1本1本抜く作業。
これがしんどい。
少々抜いてもそこら中に生えた雑草は減ってる気がしないもんね。
じゃあどうするか。
それでも1本1本抜いていくのだ。
飛ばさずに、順番に1本1本。
それしかない。
そしてこの作業は、本当は誰にでも出来ることだ。
下を見て雑草のあることを認識する。
その前にしゃがむ。
雑草を1本つかむ。(根本近くをね)
ゆっくり抜く。(根っこから抜けるよ)
この動作を続けるだけだ。
誰でも出来るはずの作業が実際はやってる人の方が少ない。
たぶん目の前の雑草と向き合うことを示唆する大人が少ないんじゃないかと思う。
よく効く除草剤をまいてあげたり。
表面をアスファルトで固めてあげたり。
自分で1本1本抜き続けることを経験する前に、便利な道具で楽させられてんじゃないか。
自分の心の中に生える雑草だ。
自分の頭の中のゴミだ。
楽しむも何も無い。
自分が動いて自分で抜けよ。
自分の手で綺麗にしていけよ。
自分で1本1本雑草を抜いた心の土。
自分で綺麗に保ち続ける頭の中の庭。
そんな心の庭で感じる情緒はきっと幅が広く奥が深い。
そんな頭の庭で行う思考はきっと回転もよく良い知恵が生まれる。
いま教科学習を通して行ってる作業は、全て自分の心の庭を綺麗にする作業に通じてるんだ。
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