遺書
物の貸し借りは基本的に好きじゃない。
中高生くらいの頃はレコードや本で友だちとの貸し借りっこ位たまにあったかもしれないが、出来ればしたくないってタイプだ。
そんなオレが、何と塾生から本を借りて読んだことがある。
正確に数えたら今から28年前だ。
塾講師になって1年目、24歳のオレ。(若かったね)
その時の中2の女子(ちなみに城北中)からその本を借りた。
授業後に軽く雑談してて、何となく話題に上ってオレが口にしたひと言がキッカケ。
「ダウンタウンの松ちゃん好きだよ」
次の瞬間、その塾生の顔が輝いた。
「私も好きです!!!!!!!」
普段クールな雰囲気だった塾生のハイテンションぶりは今でも印象的。
ちょうどその前年くらいに松ちゃんの「遺書」が大ベストセラーになってて、それを読んだかと聞かれた。
オレ「あー、読みたいけどまだ読んでない」と言ったんだな。
「持ってきます、貸します、読んでください」
で、その次の授業日に持って来てくれて、借りた。
速攻で読んだ。
「面白かったよー、ありがとう」と言って返した時もその塾生は満足気な表情を見せてくれた。
28年経った今も松ちゃんの番組は幾つか録画して見てる。
あの塾生は今どうしてるだろう、とたまに思う。
そんな思い出話。
そういえば、「クレイジージャーニー」が復活するらしいね。
これまた楽しみだ。
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