祈りの態度
中3の授業で使用している国語の教材の話。
立松和平の随筆「一人旅は人生みたいだ」の引用から出題される読解問題がある。
毎年この文章は読んでもらっているのだが、この中に個人的に好きな一文がある。
内容は蜃気楼を見に行こうという計画でペルーを旅する立松の紀行文。
インカ帝国やナスカの地上絵で有名な地域だが、この辺りは大雨などの自然災害も多い土地らしい。
時に暴力的な自然に対して、人はどんな態度を取ったらよいのだろうか。
そんなことを考えながら筆者の話は進んで行く。
エルニーニョ現象などの影響で、天変地異ともいうべき劇的な気候変動を人がコントロールできるはずもない。
ただ人は祈るよりほかになかった。
その後の一文が好きなのだ。
「せめて身を慎み、どんな変動にも対処できるようにと身構えるのが、祈りという態度だ」
祈りの態度。
普段の自分自身の心のありよう。
そんなことを考えさせられる深いひと言だと思う。
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